藤まつり号で北関東一周の旅

ゴールデンウィークは藤の季節。栃木県の「あしかがフラワーパーク」にある日本最大級の藤棚を鑑賞するための臨時列車が運行されます。私は花より電車に興味があって乗ることにしました。

8:21AM 大宮駅から「リゾートやまどり藤祭り」号に乗る

あしかがフラワーパークの最寄り駅は栃木県足利市にある富田駅。この駅へは、首都圏からは計3本の臨時列車が運行されます。そのうちの1本が、高崎線経由で運行する「リゾートやまどり藤祭り」号。この列車に使用する車両はリゾートやまどりという愛称を持つイベント列車です。なので、私はこの列車に目をつけて乗ろうとしたわけです。

この車両は群馬県のJR吾妻線の臨時列車を中心に使用されています。ちなみに、やまどりは群馬県の鳥。群馬を楽しめるイベント列車です。
一般的な特急列車の普通車両は2列シートが左右に並んでいますが、リゾートやまどりの座席は2列シートと1列シート。その分、座席のサイズもゆったり。前後の間隔も広めなので、グリーン車に乗っている気分になります。それでも座席は普通車両扱いのため、指定席は1席あたり510円払えば乗車可能です。

座席以外もキッズスペースや多目的ルーム、展望席もあります。子ども連れで乗っても飽きない設備が揃っています。私が乗車したときもキッズルームは常に子どもがいっぱいだったようです。
2号車には乗車記念のスタンプもあります。乗り物好きの私にとってはうれしいサービス。

この列車に乗車したのは4月25日の土曜。今シーズンの藤まつりの初日になります。あしかがフラワーパークの藤は2~3分咲きとのこと。それでもこの列車は全席満席でした。
みんな藤を見に行くのかな…と思っていると、途中の高崎駅で半分くらいの人が下車。高崎駅からはSLの臨時列車が運行予定で、こちらに乗り換える家族連れが多かったようです。藤を見に行く人だけしかいなかったら私は完全なアウェーだったのですが、そうでもなかったので一安心。
うららかな気候の中、会場最寄の富田駅に着いたのは10:41。この列車の主目的(のはず)の藤を見に行った人はほんの少しでした。藤のピークはもう少し後だから仕方ないのかな。私は列車が主目的なので、終点の佐野駅まできっちり乗車します。

佐野駅では上野駅から宇都宮線経由で運行する「足利藤まつり」号に遭遇。こちらが首都圏から運行する列車のうちの残り2本になります。この列車に使用される車両は185系といって、主に特急「踊り子」号(東京駅~伊豆急下田駅・修善寺駅間の運行)などで使用されています。近年は臨時の快速や、修学旅行向けの団体列車としても使用される機会が増えました。
こっちの車両は今までも何度か乗車しているので、今回は乗車はパスしました。

4:20PM 桐生駅から「足利大藤まつり」号に乗る

佐野駅で降りた後は、次に乗車予定の列車までおよそ6時間弱。普通なら、列車名のとおり藤を見に行きますよね。私は栃木県の壬生町まで足を伸ばして、行列のできるラーメン屋さんを訪問していました。一人で藤を見に行っても寂しいだけですし…。
そんなことはともかく、次の列車も藤まつり向けの臨時列車。この列車は水戸線を経由して、茨城県や福島県いわき市方面からの藤まつりを見に来る人のために設定されています。
この列車に使用する車両は、昔懐かしい特急型車両485系。「特急といえばこれ!」という塗装です。2014年3月までは新潟県内で「快速くびき野」号として使用されていましたが、北陸新幹線の開業に伴う改正で廃止。それ以降は各地で臨時列車に使用されているようです。だいぶ年季の入っている車両なのですが、1日でも長く運行してもらいたい車両です。

茨城県方面からの客に利用してもらうのが主目的のため、この列車は栃木県の小山駅には止まりません。JR両毛線の列車は必ず小山駅には止まります。というか、小山駅が両毛線の終点ですので…通過する列車はおそらく大藤まつり号くらいでしょう。なので車内放送で「この列車は小山には止まりません!」と連呼していました。

小山駅を通過すると、水戸線に入ります。と、突然車内の電気が消灯!何かのトラブルが!?と慌てる人はいません。
水戸線の小山駅と小田林駅の間で、電気が直流から交流に切り替わります。この区間は「デットセクション」と呼ばれ、一定の距離で電気が流れていない区間があり、通過するときに電気が消えるわけです。
ちなみに、最新型の通勤型車両は機構の改良で電気は消えなくなりました。国鉄時代から運行している485系だからこそのイベントも全国で見ると数少なくなってきました。

ちょっとした車両展覧会の雰囲気だった藤まつり号

行きに乗車したリゾートやまどり、帰りの485系、そしてすれ違った185系。すべて藤まつりのための臨時列車でしたが、両毛線にとってもこれだけバリエーションに富んだ車両が乗り入れるのは、1年のうちでもこの時期くらいかもしれません。沿線には写真撮影をする方(通称、撮り鉄)も見られました。
来年はどのようなラインナップになるかは分かりませんが、また485系の雄姿が見られるといいな、と思いつつ、東京までの帰路に着くのでした。
ら、来年こそは藤をちゃんと見に行き…たいですね。

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