2015/3/14、鉄道の歴史が動いた(上野東京ライン&北陸新幹線開業ルポ)

2015年3月14日。上野東京ラインと北陸新幹線が開業しました。東京駅から乗り換えなしで行ける場所が増えた記念の日です。
初物好きな社員たちによってこれらの1番列車に乗ってみようという企画を敢行してみました。

4:30AM 小田原駅から出発

上野東京ラインは北関東を走る宇都宮線(東北本線)・高崎線・常磐線と、東海道本線を上野駅~東京駅経由で走る路線の愛称。この上野駅~東京駅間こそが3月14日に開業した区間になります。
「せっかくだから一番列車に乗りたい」と考えて時刻表をめくると、その列車は小田原発高崎行(列車番号1820E)のようで、出発時刻は小田原4:30。前日の夜に小田原に入り、適当に時間をつぶしてから始発列車に乗る計画を立てました。

そして、小田原駅の早朝のホームに降り立ち、栄えある一番列車に対面します。「上野東京ライン」「東京経由」「高崎行」の文字が駅の電光掲示や列車の行き先表示に誇らしげに光っています。同時に、東京行という伝統的な表示がほとんど見当たらなくなってしましました。
同じように一番列車に乗る目的の人はだいたい15人くらいだったでしょうか、いたって普通の早朝の閑散としたホームに開業を祝うような雰囲気はほとんどありませんでした。

5:53AM 上野東京ライン開通区間に突入

小田原ではぽつぽつだった乗客が、平塚、藤沢…と東京に近づくにつれその数は増えていきます。グリーン車の2階に陣取っていましたが、大船あたりでほぼ満席。上野まで記念で乗車するような方が多くいたようでした。
新橋を出ると「次は東京」のアナウンス。ですが、今日からは「終点」ではありません。東京駅で1分間停車します。これから通る区間は開業で一番最初に通る列車。意味もなく緊張感が高まってきました。東京駅の駅名票も次の駅が追加されて「上野」って書いてあるよ!
そして、5:53に東京駅を発車。ついに上野東京ラインが開業しました。といっても、この列車自体には特にイベントは行われず…粛々と走り抜けて行きます。

5:58AM あっというまに上野に到着

上野駅~東京駅間はほんの5分で到着してしまいます。…そうです、この5分のためにわざわざ小田原まで行き、早朝から電車に乗っていたのです。そして何事もなかったかのように上野駅5番ホームに到着。しかし、8番ホームではなにやら人混みが…と思ってみていると、まさかの上野東京ライン開業式典をやっているではないですか!

どうやら、上野東京ラインの記念すべき列車は籠原5:03発小田原行(列車番号1821E)ということだったらしいです。上野東京ラインは宇都宮線(東北本線)/高崎線/常磐線の沿線の人にとって、東京に乗り換えなしでいけるのがメリットなので、お祝いは東京方面に向かう列車のほうがよかったのですね…。

開業式典はあまりにも人が多くて近寄れなかったので、上野駅の駅名標と記念のヘッドマークをつけた列車だけ写真を撮って上野駅を後にしました…

6:16AM 東京駅からかがやきで北陸へ

上野東京ラインの一番列車に乗った社員とは別に、東京駅新幹線ホームにも社員が。そう、こちらは北陸新幹線の東京発一番列車「かがやき501号」に乗ります。
北陸新幹線はもうほとんどの方がご存知かと思いますが、東京駅と金沢駅を結び、今まで長野新幹線として運行していた区間が名称変更しました。

出発は6:16。なのに、発車20分前からホームは一番列車を一目見ようとする人たちでごった返してました。先頭車両は写真を撮る場所すらない状態…。やっぱり北陸新幹線のほうが今日の主役ですね。この列車の切符を取るために朝早く起きて予約して、本当によかった(涙
定刻どおりに東京を出発したかがやきは、上野を出た後、車内放送であらためて一番列車に乗っていることを実感。あとは金沢まで無事に乗っけて行っておくれ!

6:44AM 特急ひたちの品川発一番列車に乗る

一方、上野東京ラインの開業の雰囲気にいまひとつ乗り切れなかった社員は、なぜか品川駅に戻ります。常磐線直通の特急「ひたち」の一番列車に乗るために。
常磐線の特急はこの改正で名称を見直し、「ひたち」と「ときわ」に生まれ変わりました。ともに昭和の時代に使われていた列車名の復活です。
品川駅で今まで工事中だった9・10番ホームがこの日から復活し、常磐線の品川止まりの列車が使用を開始しました。品川に常磐線を示す青と緑のラインカラーがあるが何か違和感が…いずれ見慣れてくるのかな…。

車内には緑/橙/赤に光るランプが座席上に新設されました。これは座席が発売済みかどうかを示すものになります。ひたち/ときわ用の専用の特急券を持っていれば、座席の指定を受けなくても乗車することは可能で、ランプが「赤」になっている座席に座ることができます。「橙」はまもなく座席が埋まることを、「緑」は指定済みであることを示します。でも緑のほうがなんとなく座席が空いているイメージがあるんですが…。

7:44AM 北陸新幹線の新規開業区間を進む

かがやきのほうは順調に進み、いよいよ長野駅から先が今回開通する区間。さぁ出発進行!と思ったら、この列車に乗り換えられる列車の長野駅到着が遅れたらしく、かがやきも3分遅れで出発。ま、たいした遅れではないですが。
長野新幹線は上越妙高駅を境にJR東日本と西日本の管轄が変わります。が、かがやきは上越妙高を通過するので、車掌は長野駅で交代します。長野から乗務する車掌にとっても、東京からのお客は初めてのおもてなし。この日は車掌以外にもJR西日本の社員が車内で写真撮影サービスをしたりして、雰囲気を盛り上げてました。ちなみに、車内は思いのほか静かでした。以前、他の路線の一番列車を乗ったときは動き出したとたんに拍手が起こったりして盛り上がったんだけど…今日は皆さんいたって平常心のようです。

長野県と新潟県、さらには富山県に入るまではトンネルの連続。でも、その先には日本海が見えてきます。よく考えると、日本海が見える新幹線って、初かも。

8:49AM 始まりの終わり「金沢駅」到着

かがやきは富山駅にも停車しますが、今日ばかりはほとんどの人が金沢駅まで乗り通す様子。富山駅も駅舎が改築され、新幹線ホームの下には富山の路面電車が乗り入れてくるようになりました。路面電車と新幹線の乗り換えもよりスムーズになります。
富山駅の新しい形も気になるけど…まずは金沢駅へ。いよいよラストスパートに入ります。
そして東京駅を出てから約2時間30分。かがやきは金沢駅に到着。大勢の人が出迎えてくれました。

一番列車という存在

上野東京ラインも北陸新幹線もこれからいつでも乗れる存在です。でも、一番列車は開業した日にしか乗れない特別なものです。これを体験できたことは貴重でした。このあとはどちらの社員もそこそこ鉄道旅を楽しみつつ、帰路に着くのでした。あ、北陸に行ったのに「日帰り」していることは気にしないでください。電車の旅が「目的」だったのですから。

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